大阪観光日記
久しぶりに日記を書こうと思った。
大学も三年目が始まったわけだが取れない数学の単位のことと櫻井翔くんのことを専ら考えている。いつか何気なくつけたテレビで櫻井翔くんが喋っていて、ふと、本当にふと「人生において仮にどのような選択を行ったとしても櫻井翔くんの恋人になるという道にたどり着く事は不可能だろう。しかしこの世のどこかには櫻井翔くんの恋人になる可能性が微塵ほどでもある女の子もいる。人間ってすげえや。」と思ってからというもの一日の活動時間の何割かは櫻井翔くんのことを考えている。ちなみにいま何気なくつけたミュージックステーションに嵐が出ていてギョッとした。夢に出て来た男の子に勝手にドキドキとする、ああいう気持ち。
まあそのように割と忙しくない毎日です。
昨日から、大分の祖父と祖母が来ていた。自分が京都に来てから旅行に来るのもう5回目くらいかもしれない。その都度焼き肉を一緒に食べて、一緒に観光をするというのが慣例だ。
そんなわけで今日は大学をさぼって大阪をのんびりと観光した。
毎回「自分ではまあまずこれをすることを選ばん」って感じのスポットに連れて行ってくれて今日の一番の目的は「落語家と行く なにわ探検クルーズ」。大阪の川をぐるっと遊覧するクルーズだよ。
お客さん7人だった。落語家もまあまあ面白かった。
こんな感じ。
それからあべのハルカス行って、「1500円かかる」と言われたから意外に値段が高いことに怯んで「こんなんな、たけえだけや。それより通天閣のぼって外から見た方がいいっちゃ。」などとなんとも異国情緒ただよう言語を大声で話しながら新世界へ。
一度通天閣とその周辺に行ってみたいなと思っていて、大満足だった。
大阪に行くととてつもない不安感に襲われる。というよりか街全体を不安にさせる何かが覆っているというか。自分がそう感じるだけだけど。
曇天が本当によく合う街だなと思う。こう言うと悪口のように聞こえて、大阪を愛する方の気を悪くさせていたら申し訳ない。しかし私も愛とまでは行かずとも、大阪のことを特別に好きな街だと思っている。
開放感が無く猥雑で人間の“気”みたいなものが強いから、自分という存在が本当に不確実なぐらりと揺れうる存在であることを嫌でも痛感してしまうことが不安感の原因かもしれない。
とても魅力的で危ない街だなと、思ったのだ。大好きだけど怖い街。
通天閣の上から街や人間を見ていると、大阪で恋愛をしたら楽しいだろうなあと思った。気怠さとか、そういうものを含めて。
今日は本当にのんびりと大阪に居たから、色々なことを考えた。
京都に帰って来てすぐに、自分の安心は京都にあるなと感じた。きっと育った環境ですね。でもやっぱり大阪に生まれ育つことには憧れがある。大阪をふるさととして愛せたら、楽しいだろうな。
夜「とり安」の親子丼を食べて、今日は祖父母とお別れをした。明日は滋賀に行くらしいので連れてってもらおうと思う。
春だから新しい出会いがあるといいなあ。と、努力もしないで思っている。努力をする予定も無いのでこれでは駄目だよなとたまには考えている。
新しい出会いじゃなくても人を好きになれること、最近気づいた。自分の信号を受信してくれるアンテナを持っているひとがどこにいるのかなんて分からないよね。
友だちが少ないのとか皆とワイワイできないのはあるときからコンプレックスだったけど、自分はきっと発するのが特殊な信号なだけで、受信できるアンテナが少ないのかもしれないと思うようにしてからは勝手に楽になっている。別段現状は変わっていないのだけど。
次に日記を書くのはいつになるか分からないけど、そのときはまた暇つぶしにどうぞよろしくお願いします。
カンカン